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エタンブトール視神経症:症状と検査方法
エタンブトール視神経症:症状と検査方法
エタンブトールによる眼症状
視力低下
エタンブトール視神経症の最も一般的な症状は視力低下です。両眼性で徐々に進行する場合が多く、軽度の視力低下から深刻な視力喪失まで幅があります。視力低下の症状は通常、エタンブトールの投与開始から数週間から数か月で現れますが、投与量や期間に依存します。投薬を早期に中止すれば、回復が見込まれることが多いですが、完全な回復には数か月かかることがあります。
色覚異常
エタンブトールにより赤緑色覚障害が頻繁に報告されています。視神経への影響で色覚を司る機能が損なわれ、色覚異常が生じます。これは、視力低下と同様に、早期発見が回復の鍵となります。
中心視野欠損
視神経が損傷されることで、中心視野が狭くなることがあります。視力低下と並行して進行する場合が多く、中心暗点(中心部分に暗い領域ができる)として現れることが一般的です。
視神経萎縮
長期間にわたる視神経症では、視神経萎縮が進行することがあります。この場合、眼底検査で視神経乳頭の蒼白化が確認されることがあり、これにより視力障害がさらに進行します。
診断と検査方法
視力検査
エタンブトールの影響を受けた視神経症を早期に発見するためには、視力検査が不可欠です。視力低下の進行度を評価し、経過観察のために定期的な検査が推奨されます。
視野検査(静的視野検査)
視野検査は、中心視野欠損や中心暗点を検出するために行われます。特に中央30度以内の視野で欠損が見られることが多いです。
色覚検査
石原式テストやFarnsworth-Munsell 100色相テストを使用して、色覚異常を評価します。赤緑色覚障害の有無を確認することが重要です。定期的に色覚検査をすることによって早期にエタンブトール視神経症をモニタリングが可能です。
眼底検査
眼底検査では、視神経乳頭の異常(例:乳頭浮腫、視神経萎縮)を確認します。初期段階では異常が見られないこともありますが、進行に伴い視神経萎縮が明らかになることがあります。
光干渉断層計(OCT)
OCTは、網膜神経線維層の厚みを測定し、視神経の変性や萎縮を早期に検出するのに役立ちます。エタンブトールの毒性により網膜神経線維層が薄くなることが報告されています。
視覚誘発電位(VEP)
VEPは視神経経路の機能を評価するために使用されます。視覚刺激に対する視覚皮質の応答を測定するもので、視神経の伝導速度や機能異常を早期に検出することが可能です。基準として35を下回った場合、障害を考えます。
予防と管理
早期検出
エタンブトール投与中の定期的な視力、視野、色覚検査が推奨されます。視力や色覚に異常が認められた場合、早期に薬物の中止を検討することが重要です。
投与量の管理
エタンブトールの視神経毒性リスクは、投与量と期間に依存します。通常、推奨される投与量を超えないように管理することが必要です。
薬物中止後の経過
エタンブトールを中止すれば、症状の進行が止まり、一部の患者では視機能が回復することもありますが、回復が不完全な場合もあります。
早期検診が重要
大阪・和泉市のにった眼科クリニックでは、適切なフォローアップを行なっています。見えくさや視力低下、白内障、緑内障が気になtら、いつでもお気軽に御来院ください!