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目の病気Q&A/アレルギー性結膜炎の原因・症状・検査・治療【眼科専門医が解説】

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アレルギー性結膜炎の原因・症状・検査・治療【眼科専門医が解説】

I型アレルギーにより結膜の炎症性変化と瘙痒感,異物感,眼脂,流涙をきたす疾患です。

アレルギー性結膜炎の原因

アレルギー性結膜炎にも多くの種類があり原因も様々です。

日本では、スギ/ヒノキによる季節性アレルギー性結膜炎が 37.4%、通年性アレルギー性結膜炎 14%、スギ/ヒノキ以外の原因による季節性アレルギー性結膜炎 8.0%、アトピー性角結膜炎 5.3%、春季カタル 1.2%、巨大乳頭結膜炎 0.6%であるとされています。

・主なアレルギー性結膜炎の原因

  1. スギ花粉(時期:1~5月)
  2. ヒノキ花粉(時期:3~5月)
  3. ブタクサ花粉(時期:8~10月)
  4. カモガヤ花粉(時期:5~7月)
  5. ハウスダスト(チリ、ホコリ、ダニ、カビなど)(1年中)
  6. ネコや犬などの毛(1年中)
  7. コンタクトレンズの汚れ(1年中)

アレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎の症状

  • 目のかゆみ

  • 目の充血

  • 目の異物感

  • 目やにが出る(涙のようにサラサラした水状のもの)

  • 涙が出る

  • まぶたの裏にぶつぶつができる

アレルギー性結膜炎の種類

アレルギー性結膜炎の種類には、アトピー性結膜炎や、子供に多い春季カタル、年中症状がある通年性アレルギー結膜炎、季節性に症状がある季節性アレルギー結膜炎、コンタクトレンズや義眼などの機会刺激によって起きる巨大乳頭結膜炎などがあります

アレルギー性結膜炎の治療

アレルギー性結膜疾患の治療は薬物治療が中心です。第一選択はアレルギー性結膜疾患 治療の基盤となる抗アレルギー薬であり,重症度により副腎皮質ステロイド (ステロイド) 点眼薬の使い分けが必要となります。

治療法1

抗アレルギー薬

抗アレルギー薬には2種類あります。
メディエーター遊離抑制薬ヒスタミン H1 受容体拮抗薬です。

  1. メディエーター遊離抑制薬

主に肥満細胞の脱顆粒を阻害し,メディエーター(ヒスタミ ン,ロイコトリエン,トロンボキサン A2 など)の遊離を抑制することでI型アレルギーの 即時相反応を軽減し,また炎症細胞の結膜局所浸潤を抑制することで遅発相の反応も軽減 する。
具体的な薬には、✔︎アレギサール®点眼液0.1% ✔︎ペミラストン®点眼液0.1% ✔︎リザベン®点眼液0.5% ✔︎トラメラス®点眼液0.5% ✔︎ケタス®点眼液0.01% ✔︎ゼペリン®点眼液 0.1% があります。

  1. ヒスタミン H1 受容体拮抗薬

肥満細胞の脱顆粒により放出されるメディエーターであるヒスタミンのH1受容体をブロックすることで、充血や眼搔痒感を抑制します。
具体的な薬には、✔︎ザジテン®点眼液 ✔︎リボスチン®点眼液 0.025% ✔︎パタノール®点眼液 0.1% ✔︎アレジオン®点眼液 0.05% ✔︎アレジオン®LX点眼液 0.1%があります。

季節性アレルギー性結膜炎の場合、花粉飛散予測日の約2週前,または症状が少しでも現れた時点で抗アレルギー点眼薬の投与を開始すると花粉飛散ピーク時の症状が軽減されることがわかっています。

治療法2

ステロイド薬

抗アレルギー薬が不十分だった場合、ステロイド薬を使用します。ステロイドは、幅広い抗炎症作用を示します。ステロイド薬には、点眼薬,内服薬,眼軟膏,注射薬があります。

  1. ステロイド点眼薬

重症度に応じたステロイド点眼薬を併用します。眼局所における副作用としては,眼圧上昇,感染症の誘発,白内障などがあ理、特に小児では定期的な眼圧のチェックが必要です。

  1. ステロイド眼軟膏

上記が使用できない場合や眼瞼炎などが併発する場合に使用します。
就寝前に使用します。ステロイド点眼と同じように、眼圧の上昇などに気をつける必要があります。

  1. ステロイド瞼結膜下注射

難治例や上記が無効な場合に用います。

治療法3

抗アレルギー薬内服

治療法1と2が効かない場合、1(抗アレルギー薬の点眼)と2(ステロイド療法)の併用に加え、抗アレルギー薬内服を行います。

治療法4

免疫抑制点眼薬

シクロスポリン,タクロリムスの2種類の免疫抑制点眼薬が春季カタル治療薬として承認されています。

治療法5

外科的治療

症状が進行、悪化して、結膜乳頭増殖が進行し角膜上皮障害が悪化する症例に対しては,乳頭を含む瞼結膜切除術を行うことがある

アレルギー性結膜炎に関する質問と回答

Q 1型アレルギーって?

アレルゲンの侵入によって、大量に作られたIgE抗体が再びアレルゲンが侵襲することによって起こす反応です。
同じ機序(仕組み)の具体的な病気としては、アトピー性皮膚炎や気管支喘息があります。

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